この人が私を好きだってことは知っている
本当はいつだって楽しい
もっと素直になれたらいいのかな
大好き
大好き
ずっと一緒にいよ
ずっと一緒にいるよっていう約束をしよう
約束って意思だから
ふたりが同じ約束をしよう
だって私達ってほんとはこんなにもお互いのことが大好き
むかつく
なんで冷蔵庫に常備してるお茶が減ったら水出して誤魔化すん
新しいの作れよ
私だって飲むのに
蕎麦の茹で加減の確認もせずにお湯捨てて、案の定硬かった蕎麦
レンジでチンすらめんどくさい男
それでも食器を洗ってからベッドで眠ることを頑張っているって一応知ってるから目を瞑る私
甘やかされてるのをいいことに私を邪険にする、たまにバカにする
許せない
抱きもしないくせに
むかつく
むかつく
むかつく
むかつく
愛想を尽かされてもおかしくないと思う
愛の上に胡座をかいたらいけないって
むかつくな
同棲
一年前の私には想像もできなかったと思うけど
今年に入ってから同棲をしている
あんまり構っちゃダメなときも私は構いたくなってしまうのでバランスが難しいけど私達はとっても仲良し
楽しく暮らしてる
気が合うね
親友みたい
じゅんくんのことだけを考えないで
自分のことをもっとしたい
そのくらい平和
楽しさ
久しぶりにふたりで葉っぱを吸ってごはんをいっぱい食べてゲラゲラ笑った
私の顔の写真を撮ってものすごいベース型だねって野球のベースの写真と並べられてめっちゃ私の写真見てて
左右対称！すごい綺麗な顔立ちしてるね！ってめっちゃでかい声で言ってた
流石美人！
少なからずこの人は私の顔を気に入ってくれてるんだなって思った
あんまりかまってちゃんじゃないほうが好きって思ってたんだけど、最近そうじゃないのかもしれないって思い始めてきた あんまり洗脳しないで
って言ってた
私この人のこと洗脳してるらしい
一緒に暮らすって洗脳
少しずつ私の好きなものを、私の嫌いなものを、私のペースを、共有してく
少しずつそれが当たり前になる
それが心地よくなる
僕達はこれからもしばらくきっとずっと一緒だ
仲良しで楽しい
東京
僕らは歌ったんだよ
彼がギターを弾く
狭くて煙たい部屋の中
私は他になにもいらなくて
君がいて、音楽があれば
なにかを疑問に思う隙すらもなく
夢を見ていた
2年後
2年後学校を卒業したあとも
一緒にいたいという気持ちはあるのか
もしないのならもう無理だよ
ただそれを聞きたかっただけ
私の意思を伝えなきゃいけないと思っただけ
都合が悪くなると帰ろうとする
帰ればいい
今日は引き止めなかった
話し合いにならないって言うけど
ポイントをすり替えてるのはどっち？
私は堂々としてていい
将来のこと聞く権利、私にはあるから。
話し合いが足りなかったから他のカップルはダメになっちゃったんじゃない？って言うんだから
私達だってちゃんと話し合わなきゃいけないでしょ
余裕がないから
彼女なんか作るべきじゃないって
逃げの台詞
私あはなにおんぶに抱っこしてもらうつもりないし、なんなら救ってあげたいって思ってるし
ちゃんと自分の足で立ってるんだけど？
それで一緒にいたい、その選択肢をふたりで探りたいって言って何が間違ってるわけ？
さようなら
願い
今日は何の予定もない日曜日で
雨予報だったから映画館デートに行くことに決めてた
朝目が覚めたらめちゃくちゃ晴れてて
映画館に行くのはもったいないお天気だったけど
網戸を全開にして部屋に風を入れながら
朝ごはんをゆっくり食べて
テレビを見ながらダラダラして昼前に家を出た
買い出しを済ませて
映画を見て
恐竜が出てくる映画だったから
怖いシーンで私はポップコーンを
ひっくり返したりして
ごくごく普通のカップルのデート
人がたくさんいるモールの中を
2人で腕を組んで歩いた
ごはんを食べて私はビールを2杯飲んで
ほろ酔いになって帰り道は
車まで手を繋いだ
そんなことがとっても嬉しい
手を繋いだり
キスをしたり
そんなことでずっとドキドキしてるの自分が嬉しい
お家に帰ってきてソファでテレビを見て
小腹が空いて素麺を茹でて
美味しい美味しい言いながら食べた
なんでもない日常がとっても幸せなのだ
彼が私を好きだって私に伝わる
可愛いって思ってくれてることが伝わる
それだけでいいな
けど夜になって彼はまたソファで
寝落ちしてしまった
ひとりでベッドで寝るのは嫌い
夜、ベットで手を繋いで寝てる時が
一番ひとつになれてる気がするから
もっとこっちに来てほしい
全然足りない
ずっと好きでいさせて
幻滅させないで
大好きなんだから、ほんとは
